エアコンを26度や24度にしても設定温度にならない場合、故障だけでなく、部屋に熱が入り続けている可能性があります。特に南向き・西向きの大きな窓、古いアルミサッシ、単板ガラスの部屋では、冷房中でも窓から熱が入り、エアコンが設定温度にならないことがあります。この記事では、室温が下がらない原因の切り分け方、点検と掃除の手順、窓断熱で改善できるケースを解説します。
エアコンが設定温度にならない原因|26度でも暑い部屋対策
2026.07.10
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このコラムで分かること
- エアコンが設定温度にならないときに考えられる原因
- 26度や24度にしても部屋が暑いときの点検ポイント
- ダイキンなどのメーカー点検項目から見るフィルター掃除・室外機確認
- クーラー運転で冷たい風が出ているのに室温が下がらない理由
- 窓の日射・断熱不足・西日で冷房が効きにくくなる理由
- 内窓・外窓交換で冷房・暖房効率を高める考え方
- 親記事「エアコンの設定温度は夏に何度がいい?」へ戻って確認すべき内容
目次
エアコンが設定温度にならない状態とは
エアコンが設定温度にならない状態とは、リモコンで26度や24度に設定しているのに、室温計では28度、29度、30度のまま下がらない状態です。冷たい風は出ているのに部屋全体が暑い、クーラーをつけっぱなしにしても室温が下がらない、夕方になると冷房が効きにくいというケースもあります。
まず知っておきたいのは、リモコンの設定温度と、人がいる場所の室温は完全に一致しないことです。エアコンは室内機が吸い込む空気で温度を測るため、部屋の室温と設定温度には3〜4度程度の差が出る場合があります。
そのため、エアコンが設定温度にならないからといって、すぐ故障と判断する必要はありません。大切なのは、エアコン本体の問題なのか、部屋の環境の問題なのか、窓から熱が入り続けているのかを順番に切り分けることです。
エアコンが設定温度にならない原因を3つ
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エアコン設定温度を26度にしても暑い場合、原因は大きく3つに分けられます。
1つ目は、エアコン本体や使い方の問題です。フィルターにホコリが詰まっている、室外機のまわりに物がある、風量が弱い、クーラーの能力が部屋の広さに合っていない場合、冷房は効きにくくなります。
2つ目は、室温の測り方の問題です。エアコン周辺だけは涼しくても、窓際やソファまわり、キッチン側の室温が高い場合、体感として暑さが残ります。室温計を1か所だけに置くのではなく、窓際、部屋の中央、いつも過ごす場所で確認すると、原因を見つけやすくなります。
3つ目は、窓や外壁から熱が入り続けている問題です。特に、冷房の風は出ているのに部屋が暑い場合は、窓から入る日射と熱を疑います。冷房で冷やす量より、窓から入る熱の量が多いと、室温はなかなか下がりません。
エアコンの掃除・点検で確認する場所
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エアコンの冷えが悪いときは、窓リフォームを考える前に、エアコン本体の掃除と点検を行います。ダイキンなどのメーカーが重視する基本点検は、フィルター掃除、室外機まわりの通風、冷房運転時の風量確認です。
フィルターが汚れていると、エアコンが空気を吸い込みにくくなり、冷房の風量が弱くなります。ダイキンは、エアフィルターにホコリが付着すると室内機が空気を取り込みにくくなり、風量が弱くなるため、部屋全体が冷えにくくなるとしています。
次に、室外機まわりを確認します。室外機の前に植木鉢、収納ボックス、カバー、すだれなどがあると、熱を外へ逃がしにくくなります。エアコンは室内の熱を外へ出すことで部屋を冷やすため、室外機の風通しが悪いと冷房効率が落ちます。
点検と掃除をしても冷え方が変わらない場合は、部屋側の原因を見ます。窓際だけ暑い、午後だけ室温が下がらない、カーテンを閉めても暑い場合は、窓から入る熱が冷房を妨げている可能性があります。
窓から入る熱で冷房が効きにくい理由
エアコンから冷たい風が出ている、フィルターも掃除済み、室外機のまわりも問題ない。それでも部屋が暑い場合は、外から熱が入り続けている可能性があります。
夏の冷房時、外から入る熱の73%は窓などの開口部から入ります。屋根や外壁よりも、窓まわりから入る熱の影響が大きいため、冷房が効きにくい部屋では窓を確認することが重要です。
特に次のような窓がある部屋は、クーラーを強くしても暑さが残りやすくなります。
- 西向きの窓が大きい
- 南向きの掃き出し窓がある
- 単板ガラスを使っている
- 古いアルミサッシで窓際が熱い
- 庇や外付け日よけがない
- カーテンを閉めても窓際が暑い
- 冬は同じ窓で冷えや結露が出る
このような部屋では、エアコン設定温度を下げるより、窓から入る熱を減らす方が効果的です。
午後から夕方にかけて冷房が効きにくい部屋は、西日の影響を強く受けている可能性があります。朝や夜は冷えるのに、午後だけ部屋が暑い場合、エアコン本体より窓の日射が原因になっていることが多いです。
西日は角度が低く、窓の奥まで入り込みやすい日差しです。室内側のカーテンで光は弱められますが、熱は部屋の中に入りやすく、カーテン自体が熱を持つことがあります。西向きのリビング、2階の子ども部屋、寝室では、26度にしても暑さが残りやすくなります。
この場合は、外付け日よけ、シェード、すだれ、シャッター、遮熱ガラス、内窓を組み合わせると効果的です。室内へ熱が入る前に窓の外側で日射を遮ると、エアコンの負担を減らせます。
エアコンが設定温度にならない部屋の内窓対策
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内窓は、今ある窓の内側にもう1枚窓を取り付ける方法です。既存窓との間に空気層ができるため、外の暑さが室内へ伝わりにくくなります。YKK APのウチリモ 内窓は、今ある窓と内窓の間にできる空気層と、熱を伝えにくい樹脂フレームで断熱効果を高められます。夏も冬も室内を快適にしやすい内窓です。
LIXILのインプラスも、既存窓との間に空気層ができる内窓です。空気層が断熱効果や遮音効果を生み出し、既存の窓と室内の間に熱が伝わりにくい層をつくれます。
内窓が向いているのは、次のような部屋です。
- 冷房しても窓際が暑い状態が毎年続く
- 26度でも窓の近くが暑い
- 冬は同じ窓で暖房が効きにくい
- 結露や冷えも気になっている
- マンションで外窓交換が難しい
- 壁を壊さずにリフォームしたい
夏に冷房が効きにくい部屋は、冬の暖房でも効きにくいことがあります。夏は窓から熱が入り、冬は窓から暖房の熱が逃げるためです。冷房でも暖房でもエアコンの効きが悪い部屋は、エアコン本体だけでなく窓の断熱不足を疑いましょう。
エアコンが下がらない部屋の内窓なら補助金も活用できます

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エアコンをつけても、部屋が暑い、設定温度まで下がらない部屋は窓からの熱の影響の可能性が高いです。内窓などの断熱リフォームなら、暑さ対策と補助金活用を両立できる場合があります。
※補助額は一例です。窓サイズ・性能・設置条件等によって変わります。
外窓交換で古いサッシを見直す
古いアルミサッシ、単板ガラス、開閉が重い窓、すきま風がある窓では、内窓だけでなく外窓交換も検討します。外窓交換は、古いサッシごと新しい断熱窓へ変える方法です。
LIXILのリプラスは、今ある窓枠の上から新しい窓枠を取り付けるカバー工法に対応しています。外壁を壊すような大がかりな工事を避けやすく、窓の種類やサイズの見直しにも対応できます。
外窓交換が向いているのは、次のような部屋です。
- サッシが古く、隙間風がある
- 冷房が効きにくいだけでなく冬も寒い
- 窓の開閉が重い
- パッキンや気密材が劣化している
- 窓のサイズや種類も見直したい
- 長期的に冷房・暖房効率を高めたい
部屋が冷えない原因が窓そのものにある場合、外窓交換は効果的な選択肢です。エアコンを買い替える前に窓の断熱性を確認すると、冷房・暖房の効率をまとめて見直せます。
エアコンが設定温度にならないときの確認順序
エアコンが設定温度にならないときは、次の順番で確認すると判断しやすくなります。
- 室温計で実際の室温を確認する
- エアコンのフィルターを掃除する
- 室外機のまわりを点検する
- 冷たい風が出ているか確認する
- 窓際と部屋中央の温度差を見る
- 西日や直射日光の入り方を見る
- サッシ、ガラス、窓の断熱性を確認する
- 改善しない場合はプロへ点検を依頼する
この順番なら、エアコン本体の問題、使い方の問題、窓の問題を分けて判断できます。いきなりエアコンを買い替える必要はありません。

エアコンの設定温度は?夏に何度がいい?
冷房が効きにくい家は窓を確認!窓を見直す事で、エアコンの温度が下がらない問題や電気代金の節約や冬の寒さ緩和などメリットがたくさん。
よくある質問
故障ですか?
故障とは限りません。エアコンは室内機が吸い込む空気で温度を測るため、人がいる場所の室温と差が出ることがあります。冷たい風が出ている場合は、窓から熱が入る、室温のムラがある、部屋の広さに能力が合っていないなどの原因も考えます。
26度でも暑いのはなぜですか?
窓から日射が入り続けている、サッシが古い、単板ガラスで熱が伝わりやすい、室内の空気が循環していない、フィルターが汚れているなどが考えられます。特に午後だけ暑い場合は、西日と窓の影響を優先して確認します。
設定温度まで下がらないときは何度にすればいいですか?
まずは室温計で実際の室温を確認してください。設定温度だけを下げ続けると、エアコンの近くは冷えすぎ、窓際だけ暑い状態になりやすいです。室温のムラや窓からの熱を減らすと、同じ温度設定でも快適に感じやすくなります。
ダイキンなどのエアコンでも確認する場所は同じですか?
基本の点検場所は同じです。まずフィルター掃除、室外機まわりの通風、冷房運転時の風量、吹き出し口の温度を確認します。ダイキンなどのメーカーを問わず、掃除不足や室外機まわりの障害物は、クーラーの効きを悪くする原因になります。
クーラーの風は冷たいのに部屋が冷えないのはなぜですか?
クーラーの風が冷たいのに部屋が冷えない場合、エアコン本体より部屋側に原因がある可能性があります。西日が強い窓、大きな掃き出し窓、古いアルミサッシ、単板ガラスの部屋では、冷房中でも熱が入り続けます。窓際だけ暑い場合は、内窓や外窓交換などの窓断熱を検討しましょう。
冬の暖房も効きにくい場合は窓が原因ですか?
冬の暖房も効きにくい場合、窓から熱が逃げている可能性があります。夏に冷房が効きにくい部屋は、冬も暖房の熱が外へ逃げやすいことがあります。冷房と暖房の両方で快適になりにくい部屋では、エアコンだけでなく窓の断熱性を確認することが大切です。
窓を変えると室温は下がりやすくなりますか?
窓から入る熱が原因の場合、内窓や外窓交換で冷房効率を高められます。夏の冷房時は外から入る熱の多くが窓などの開口部から入るため、窓の断熱性や日射対策を行うと、室温が安定しやすくなります。
まとめ:冷えない部屋は原因を見極めよう
エアコンが設定温度にならない場合、故障だけでなく、フィルター汚れ、室外機まわりの環境、部屋の広さ、室温の測定位置、窓から入る熱が関係します。26度や24度にしても暑いからといって、すぐにエアコンを買い替えるのではなく、原因を順番に確認することが大切です。
冷たい風が出ていない、風量が極端に弱い、室外機が動かない場合は、エアコン本体の点検を依頼します。一方で、冷たい風は出ているのに部屋が暑い、窓際だけ暑い、午後だけ冷房が効かない場合は、窓の日射や断熱不足が原因になっている可能性があります。
窓断熱研究所では、冷房が効きにくい部屋では、エアコン本体と窓まわりをセットで確認することをおすすめします。内窓、外窓交換、外付け日よけ、遮熱ガラスを組み合わせることで、冷房効率を高め、設定温度だけに頼らない快適な部屋に近づけます。