「割れないガラスがあれば、窓から侵入される不安をなくせるのでは」と考える方は多いでしょう。しかし、住宅の窓に使える、どのような衝撃でも絶対に割れないガラスはありません。防犯で必要なのは、名前だけの割れないガラスではなく、割られた後も穴を開けにくいガラスです。この記事では、割れないガラスを探している方に向けて、防犯合わせガラス、強化ガラス、網入りガラス、複層ガラスの違いと、ガラス交換・窓交換の選び方を解説します。
割れないガラスはある?防犯ガラス・合わせガラスの違いと選び方
2026.07.23
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このコラムで分かること
- 完全に割れないガラスが存在するのか
- 割れにくいガラスと貫通しにくいガラスの違い
- 防犯合わせガラス、強化ガラス、網入りガラス、複層ガラスの特徴
- CPマークと中間膜を使った選び方
- ガラス交換で足りる窓と窓ごと交換すべき窓
- 掃き出し窓、腰高窓、小窓、玄関・勝手口での防犯方法
目次
- ・割れないガラスを探す前に区別したい3つの性能
- ・割れないガラスの候補を5種類で比較
- ・割れないガラスとして強化ガラスを選ばない理由
- ・割れないガラスとして網入りガラスを選ばない理由
- ・割れないガラスとしてペアガラスやLow-Eを選ばない理由
- ・割れないガラスに近い防犯合わせガラスのメリットと注意点
- ・割れないガラスを選ぶ基準①CPマーク
- ・割れないガラスを選ぶ基準②中間膜とガラス構成
- ・割れないガラスを優先する窓の順番
- ・割れないガラスをマンションで選ぶ場合
- ・割れないガラスへの交換で足りるケース
- ・割れないガラスではなく窓交換を選ぶケース
- ・割れないガラスと防犯フィルムの違い
- ・割れないガラスだけに頼らない防犯方法
- ・割れないガラスの相談事例で多い3つの判断
- ・割れないガラスで選べる代表的な商品
- ・割れないガラスに関するよくある質問
- ・割れないガラスを探すより貫通しにくさで選ぶ
割れないガラスはある?最初に結論
一般住宅で使用するガラスに、絶対に割れないガラスはありません。防犯ガラスも大きな打撃を受ければ表面にひびが入り、ガラス部分は破損します。
防犯上は、ひびが入るかどうかだけでは判断しません。破壊後に手や工具が通る穴を開けられるか、クレセント錠まで到達できるか、侵入可能な大きさまで貫通させるのに時間がかかるかが重要です。
侵入防止が目的なら、防犯合わせガラスを選びます。割れた後も中間膜が残り、短時間では穴を広げにくいためです。住宅の防犯では「割れないガラスか」ではなく、「割られても貫通されにくいか」を基準にします。
割れないガラスで重要なのは「割れた後」の状態
侵入者はガラス全面を取り外す必要はありません。鍵の近くに手が入る穴を開け、クレセントやサムターンを操作できれば侵入につながります。
通常の板ガラスは、破壊されると破片が脱落して開口を広げられます。防犯合わせガラスは、2枚のガラスの間に強靭な樹脂中間膜を挟み、熱と圧力を加える技術で一体化しています。表面にひびが入っても破片が膜に保持されるため、打撃を繰り返しても貫通しにくいのが特徴です。
割れないガラスという言葉から想像する性能に近いのは、「割れないこと」ではなく「破壊後も開口をつくりにくいこと」です。
割れないガラスを探す前に区別したい3つの性能
ガラス選びで誤解が起きる原因は、「割れにくい」「貫通しにくい」「飛び散りにくい」を同じ性能だと思うことです。
| 性能 | 意味 | 主に当てはまるガラス |
|---|---|---|
| 割れにくい | 同じ衝撃を受けても通常の板ガラスより破損しにくい | 強化ガラス |
| 貫通しにくい | 破損後も中間膜が残り、手や工具を通す穴を広げにくい | 防犯合わせガラス |
| 飛び散りにくい | 破片が膜などに保持され、室内外へ散乱しにくい | 合わせガラス、防犯合わせガラス |
強化ガラスは「割れにくさ」、一般的な合わせガラスは「飛散防止」、防犯合わせガラスは「耐貫通性」を中心に検討します。防犯目的では、最初の一撃への強さだけでなく、破壊後に侵入を遅らせる性能まで視野に入れる必要があります。
割れないガラスの候補を5種類で比較
| ガラスの種類 | 主な構造・目的 | 破壊された後 | 防犯目的での判断 |
|---|---|---|---|
| 防犯合わせガラス | 2枚のガラスの間に厚い特殊中間膜を挟む | 破片が膜に保持され、穴を広げにくい | 第一候補 |
| 一般的な合わせガラス | 2枚のガラスの間に中間膜を挟む | 飛び散りにくいが、防犯性能は仕様による | 名称だけで選ばない |
| 強化ガラス | 加熱・急冷でガラス自体の強度を高める | 全体が細かな粒状に崩れる | 衝突安全向け。防犯用には選ばない |
| 網入りガラス | 板ガラス内部に金属網を入れる | 網は残るが、工具で穴を広げられる | 防火目的。防犯性能は期待しない |
| 一般的な複層ガラス | 2枚以上のガラスと中空層で構成する | 順番に破壊される可能性がある | 断熱目的。防犯仕様とは限らない |
| 防犯合わせ複層ガラス | 複層ガラスの片側などに防犯合わせガラスを使う | 中間膜が貫通を妨げる | 防犯と断熱を同時に改善しやすい |
見た目が頑丈でも、主な目的が防火、断熱、衝突安全なら、防犯合わせガラスと同じ働きはしません。割れないガラスを選ぶときは、商品名よりガラス構成を優先しましょう。
割れないガラスとして強化ガラスを選ばない理由
強化ガラスは通常の板ガラスより衝撃に耐えやすく、破損時には鋭い大きな破片ではなく細かな粒状になります。人がぶつかりやすい室内ドア、施設、店舗などで、けがの危険を抑える目的に向いています。
一方、一部が破壊されると全体が崩れ、窓に大きな開口ができます。侵入者に対する抵抗を残す構造ではありません。「強化」という名称が割れないガラスのような印象を与えますが、防犯目的なら防犯合わせガラスを選びます。板硝子協会も、強化ガラスの単体使用には防犯性能がないとしています。
割れないガラスとして網入りガラスを選ばない理由
網入りガラスは内部に網が入っているため、補強されたガラスのように見えます。しかし、主な役割は火災時のガラス脱落を抑え、延焼を防止することです。
ガラスを割った後に金属網を切断すれば、手が入る穴を広げられます。網入りガラス、線入りガラス、格子入りガラスは、防犯ガラスではありません。
防火設備に使われている網入りガラスを交換する場合は、防火性能を維持できる製品と施工方法が必要です。割れないガラスへ変更したいという理由だけで、建物条件を見ずに一般的な防犯ガラスへ交換することはできません。
割れないガラスとしてペアガラスやLow-Eを選ばない理由
ペアガラスは2枚のガラスを使うため、1枚ガラスより強そうに見えます。しかし、一般的な複層ガラスは断熱性や結露軽減を目的とした構造で、防犯性能を示す名称ではありません。
Low-Eガラスも、金属膜によって断熱・遮熱性能を高めるガラスです。Low-Eであることと、工具で貫通しにくいことは別の性能です。LIXILでも、Low-E複層ガラスと安全合わせ複層ガラスは異なるガラス設定として区別されています。
防犯と断熱を同時に高めるなら、防犯合わせ複層ガラスを選びましょう。
割れないガラスに近い防犯合わせガラスのメリットと注意点
防犯合わせガラスのメリットは、次の3点です。
- 打撃を受けても穴を広げにくい
- 工具を差し込んでも中間膜が抵抗する
- 破片が飛び散りにくく、室内側のけがも抑えやすい
一方、次のデメリットと施工条件があります。
- 通常のガラスより厚く重い
- 既存サッシの溝幅や耐荷重によって交換できない
- 大きな窓では障子の操作が重くなる場合がある
- ガラスだけでは、古い鍵や弱いサッシまで補強できない
割れないガラスに近い性能を得るには、サッシ、鍵、施工状態まで一体で判断しましょう。
割れないガラスを選ぶ基準①CPマーク
PC用画像

SP用画像

CPマークは、官民合同会議が定めた試験を通過し、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載された製品に表示されます。侵入までに5分以上を要するなど、一定の防犯性能が認められた建物部品を選ぶ目安です。防犯効果を比較するときの基準になります。
ただし、あらゆる犯行に対して必ず5分以上侵入を防止する保証ではありません。窓の大きさ、工具、攻撃方法、施工状態などによって結果は変わります。
割れないガラスを探すときは、CP対象製品かを確認したうえで、中間膜、サッシへののみ込み、補助錠まで確認しましょう。
割れないガラスを選ぶ基準②中間膜とガラス構成
合わせガラスは、すべてが同じ防犯性能ではありません。一般的な合わせガラスでも飛散防止には役立ちますが、防犯目的では中間膜の材質・厚みと製品試験が重要です。
中間膜の厚みはmil(ミル)で表されます。
- 30mil:約0.76mm
- 60mil:約1.52mm
- 90mil:約2.29mm
中間膜が厚いほど耐貫通性を高めやすくなりますが、厚さだけで選びません。窓種、ガラス面積、サッシへの対応、CP対象の有無を組み合わせます。
見積書には、次の内容まで明記してもらうと良いでしょう。
- 防犯合わせガラスの正式な商品名
- 単板タイプか防犯合わせ複層ガラスか
- 中間膜の厚みとガラス構成
- CPマークの対象か
- 既存サッシへ施工できる厚みと重量か
- 補助錠やサッシ補強を含む工事方法か
LIXIL製ガラスでは、刻印やラベルから仕様を見分けられる場合があります。「AWASE」という表示だけでは防犯仕様とは限らず、PVBの後に示される中間膜の厚みまで確認。LIXILではPVB30以上などを防犯ガラスの判断材料としています。
割れないガラスを優先する窓の順番
すべての窓を一度に交換する必要はありません。侵入されやすさ、鍵への近さ、周囲からの見えにくさで優先順位を決めます。
| 優先度 | 窓・ドア | 判断理由 | 現実的な対処方法 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1階の掃き出し窓 | 人が通れる大きさで、庭側や建物裏に多い | 防犯合わせ複層ガラス、補助錠、シャッター |
| 2 | 勝手口ドア | 鍵の近くにガラスがあり、死角になりやすい | 防犯ガラス、ツーロック、勝手口ドア交換 |
| 3 | 1階の腰高窓 | クレセント付近へ手を届かせやすい | 防犯合わせガラス、補助錠 |
| 4 | 浴室・トイレの小窓 | 小さくても人目につきにくい | 防犯ガラス、内側から外しにくい面格子 |
| 5 | 玄関ドア・ランマ | 採光部からサムターンへ届く場合がある | 防犯ガラス、セキュリティサムターン、ドア交換 |
| 6 | 2階の窓 | ベランダ、屋根、物置が足場になる場合がある | 足場条件に応じて防犯ガラスと補助錠 |
道路から見えない窓、塀や植栽で隠れる窓、室外機や物置が足場になる窓から優先します。ガラスの種類だけでなく、外構や照明も含めて対策します。警察庁や政府広報でも、窓の補助錠、玄関のツーロック、建物周囲の環境整備を組み合わせる方法が推奨されています。
割れないガラスを掃き出し窓に使う場合
掃き出し窓は開口が大きいため、防犯合わせ複層ガラスと補助錠を組み合わせます。庭側で人目につきにくい場合は、シャッターや開閉センサーも追加します。クレセントが緩い、障子が外れやすい、枠ががたつく状態では、ガラス交換だけでは足りません。
割れないガラスを小窓に使う場合
浴室やトイレの小窓は家の側面や裏側に多く、侵入作業を隠しやすい場所です。窓寸法だけでなく、外から鍵に手が届くか、面格子を外せるかで判断します。
網入り型板ガラスや型板ガラスだから安全とは限りません。防犯合わせガラス、面格子の補強、開口制限部品を比較します。
割れないガラスを玄関・勝手口ドアに使う場合
玄関ドアや勝手口ドアでは、採光ガラスから鍵までの距離が重要です。防犯合わせガラスに加え、ツーロック、セキュリティサムターン、鎌錠を組み合わせます。
古いドアで錠が1か所、建付けが悪い、ランマや袖ガラスが大きい場合は、LIXILのリシェントやYKK APのドアリモなどによるドア交換も比較します。割れないガラスだけを主役にせず、ドア全体で侵入時間を延ばします。
割れないガラスをマンションで選ぶ場合
マンションの窓枠、窓ガラス、玄関扉は共用部分として定められていることが多く、区分所有者の判断だけで交換できない場合があります。国土交通省のマンション標準管理規約でも、防犯・防音・断熱などを目的とした窓ガラス等の改良には、管理組合による実施や事前承認の手続が示されています。
割れないガラスへ変更するときは、管理規約と管理組合への申請方法を確認し、色調、ガラス構成、防火性能、外観の条件に合わせます。
専有部分側で実施できる補助錠や防犯フィルムもありますが、既存ガラスとの相性と施工条件が必要です。マンションでは「商品として施工できるか」と「規約上施工できるか」の両方で判断します。
割れないガラスへの交換で足りるケース
次の条件がそろう窓は、サッシを残したガラス交換が現実的です。
- サッシに大きながたつきや変形がない
- クレセントが正常で補助錠を追加できる
- 防犯合わせガラスが溝幅に納まる
- 障子がガラスの重量に対応できる
- 防火設備などの条件を満たせる
- 主な悩みがガラス破りへの対処である
ガラス交換は、既存枠を残して防犯性能を高められる点がメリットです。ただし、割れないガラスへ交換しても、サッシの劣化や鍵の弱さは直りません。
現地調査では、障子の重量、ビートや押縁、戸車、クレセント、枠の固定状態まで見ます。
割れないガラスではなく窓交換を選ぶケース
次の状態なら、ガラスだけではなく窓全体の交換を優先しましょう。
- アルミサッシが変形し、閉めてもがたつく
- クレセントが緩い、または交換部品がない
- 障子を外から持ち上げやすい
- 防犯合わせガラスの厚みや重量に対応できない
- 防犯と断熱、結露、開閉不良を同時に改善したい
外窓カバー工法なら、既存の窓枠を活かしながら新しいサッシとガラスへ交換できます。LIXILのリプラスでは、安全合わせガラスとクレセント・サブロックを組み合わせた防犯リフォームが用意されています。古いサッシと錠まで更新した方が、窓全体の弱点を減らせる場合があります。
割れないガラスと防犯フィルムの違い
防犯フィルムは、既存ガラスを残しながら貫通しにくさを高める方法です。窓交換が難しいマンションや、工事範囲を抑えたい場合に選択肢となります。
ただし、薄いフィルムシートを鍵の周辺だけに貼っても、防犯合わせガラスと同じ性能にはなりません。対象ガラスとの適合、必要な厚み、全面施工、端部の納まり、施工技術が重要です。
網入りガラス、複層ガラス、Low-Eガラスでは、フィルムシートによって日射熱がたまり、熱割れの原因になる場合があります。LIXILも、窓や玄関のガラスへのフィルムシート貼付によって熱割れのリスクが高まるため、貼らないよう注意を促しています。割れないガラスの代用としてDIYで貼る前に、ガラス種類とメーカーの注意事項を確認します。
DIYで始めるなら、補助錠、開閉センサー、センサーライトなど、ガラスを傷めにくい対策を優先します。根本的な補強には、防犯合わせガラスへの交換か、適合を確認した専門施工の防犯フィルムを選びます。
割れないガラスだけに頼らない防犯方法
防犯合わせガラスにも限界があります。鍵、サッシ、シャッター、面格子、外構に弱点があれば、別の方法で侵入される可能性があります。
防犯リフォームは、次の順番で組み合わせます。
- 防犯合わせガラスで、ガラス破りに時間をかけさせる効果を高める
- 補助錠を追加し、ガラス交換の防犯効果を鍵の対策で補う
- シャッターや面格子で、抑止効果と物理的な障壁を増やす
- センサーライトや防犯カメラで、周囲から見られる環境をつくる
- 植栽、物置、室外機など、作業を隠す物や足場を見直す
割れないガラスは重要ですが、単独で侵入を完全に防止する商品ではなく、組み合わせて防犯効果を高めます。窓とドアを一つの開口部として補強します。
割れないガラスの相談事例で多い3つの判断
防犯リフォームの相談事例では、ガラスの種類だけを決めるより、既存サッシと建物条件を先に整理した方が適切な対処方法を選べます。
- **築年数が長い掃き出し窓の事例:**ガラスだけを防犯仕様にしても、クレセントの緩みや障子のがたつきが残るため、外窓カバー工法を含めて補強します。
- **マンションの網入りガラスの事例:**管理規約、防火条件、管理組合への申請方法を確認し、交換が難しい場合は適合する防犯フィルムと補助錠で対処します。
- **玄関・勝手口の採光ガラスの事例:**ガラスから鍵へ手が届く場合は、防犯合わせガラスだけでなく、ツーロックやセキュリティサムターン、玄関ドアリフォームまで比較します。
同じ「ガラスを割られたくない」という悩みでも、対処方法は窓種、築年数、サッシ状態、マンション規約によって変わります。これらの事例のように、ガラス交換、窓交換、ドア交換、防犯フィルムを使い分けます。
割れないガラスで選べる代表的な商品
※以下の商品情報は2026年7月時点の最新情報です。
LIXILの安全合わせ複層ガラス
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LIXILの安全合わせ複層ガラスは、30mil以上の特殊中間膜によって耐貫通性を高めた仕様です。CPマークやガラス刻印、中間膜の表記を見て、窓種や寸法に合う構成を選びます。
YKK APの安全合わせ複層ガラス・防災安全合わせ複層ガラス
PC用画像

SP用画像

2枚のガラスの間に強度と柔軟性を持つ樹脂中間膜を挟み、破壊されにくさと飛散しにくさを高めています。窓種・サイズによる取付可否を見て、補助錠やシャッターとの組み合わせまで決めます。
日本板硝子のセキュオシリーズ
セキュオは、厚い中間膜やポリカーボネート板を使った防犯合わせガラスです。2026年には30mil以上の中間膜を使用したBL-bs認定品「セキュオプラス」も発売されましたが、セキュオプラスには複層ガラスタイプの設定がありません。断熱も必要なら、ほかの複層タイプを含めて比較します。
割れないガラスに関するよくある質問
絶対に割れないガラスはありますか?
住宅用の窓に、どのような衝撃でも絶対に割れないガラスはありません。防犯では、割れた後も中間膜が残り、侵入用の穴を開けにくい防犯合わせガラスを選びます。
割れないガラスでもハンマーでひびが入りますか?
防犯合わせガラスも表面にはひびが入ります。ただし、破片が中間膜に保持されるため、通常の板ガラスより穴を広げにくい構造です。
割れないガラスなら強化ガラスや網入りガラスでよいですか?
防犯目的なら足りません。強化ガラスは破壊されると全体が崩れ、網入りガラスは金属網を切断できます。侵入抵抗を残す防犯合わせガラスを選びます。
割れないガラスへ今のサッシのまま交換できますか?
サッシの溝幅、障子の耐荷重、ガラス寸法、防火条件が合えば交換できます。対応できない場合やサッシ・鍵が劣化している場合は、窓交換を選びます。
割れないガラスにすれば補助錠は不要ですか?
補助錠も必要です。防犯合わせガラスで穴を開けにくくし、補助錠で窓を開ける操作を増やすことで、侵入までの時間を延ばせます。
割れないガラスを探すより貫通しにくさで選ぶ
完全に割れないガラスはありません。防犯目的で選ぶべきなのは、表面が割れても中間膜が残り、工具や手を通す穴を短時間で開けにくい防犯合わせガラスです。
強化ガラスは衝突安全、網入りガラスは防火、一般的な複層ガラスやLow-Eガラスは断熱が主な目的です。割れないガラスという印象だけで選ばず、CPマーク、中間膜、ガラス構成、既存サッシへの施工可否まで見ます。
サッシと鍵が健全ならガラス交換、がたつきや劣化があるなら窓交換が現実的です。掃き出し窓、死角になる腰高窓、浴室・トイレ、勝手口、玄関の採光部から優先します。
割れないガラスだけに頼らず、補助錠、シャッター、面格子、照明、外構まで組み合わせることで、実効性のある防犯対策になります。
