ペットを留守番させる日は、エアコンを長時間使うため電気代が気になりませんか。だからといって冷暖房を止めると、留守番中のペットを暑さや寒さにさらすおそれがあります。安全を守りながら電気代を抑えるには、窓から入る熱や逃げる熱を減らし、室温を保ちやすい部屋にすることが大切です。この記事では、ペットの留守番で電気代が高くなる理由と、窓断熱による対策を解説します。
ペットの留守番で電気代が高い?犬・猫を守る窓断熱と冷暖房対策
2026.07.29
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このコラムで分かること
- ペットの留守番で電気代が高くなる理由
- 留守番中の室温と湿度を確認する方法
- 夏・冬にペットが過ごす部屋の選び方
- カーテン、日よけ、内窓、ガラス交換、外窓交換の使い分け
- ペットの安全を損なわずに電気代を抑える順番
目次
ペットの留守番では電気代より安全を優先する
夏や冬に犬・猫を長時間留守番させる場合、電気代を抑えるためにエアコンを止める方法は選べません。飼い主が不在の間は、暑さや寒さによる体調変化へすぐに対応できないためです。
ただし、「室温を何度にすればすべてのペットに安全か」を一つの数字で決めることもできません。犬・猫の種類、年齢、体格、被毛、体調、持病、部屋の日当たりによって、過ごしやすい温度や湿度は変わります。
特に慎重な管理が必要なのは、子犬・子猫、シニア、短頭種、長毛種、肥満傾向のあるペット、心臓や呼吸器などに持病があるペットです。普段と同じエアコン設定でも、猛暑日や寒波、体調の変化によって負担が大きくなることがあります。
設定温度だけで判断せず、ペットが実際に過ごしている場所の温度と湿度を測ってください。犬が床で過ごすなら床に近い位置、猫がキャットタワーや棚の上で過ごすなら、その高さの環境も確認しましょう。
ペットの留守番で行う電気代対策は、冷暖房を止めることではありません。エアコンが過度に働かなくても室温を保てるよう、部屋と窓の環境を整えることが現実的です。
ペットの留守番で電気代が高くなる理由
ペットを留守番させる家庭では、人が外出している時間もエアコンを運転します。朝から夕方まで冷暖房を続け、帰宅後も運転すれば、使用時間が長くなり電気代も増えやすくなります。
ただし、エアコンの電気代は運転時間だけで決まりません。外気温と設定温度の差が大きいときや、窓から熱や冷気が入り続けているときは、室温を維持するために大きな負荷がかかります。
| 留守番する部屋の状態 | 電気代が高くなりやすい理由 |
|---|---|
| 西向きの大きな窓がある | 午後の日射で室温が上がり、冷房負荷が増える |
| 1枚ガラスと古いアルミサッシ | 夏の熱と冬の冷気が伝わりやすい |
| 窓にすきまやがたつきがある | 冷暖房した空気を保ちにくい |
| 最上階や角部屋 | 外気や日射の影響を複数の面から受けやすい |
| 大きな掃き出し窓がある | ガラスとサッシの面積が広く、熱が出入りしやすい |
| カーテンを開けたまま外出する | 留守番中に直射日光がペットの居場所へ移動する |
短時間の外出でエアコンを頻繁にオン・オフすると、室温を戻すために大きな電力を使う場合があります。一方で、どの季節や住宅でも、つけっぱなしの方が必ず安くなるわけではありません。
ペットを長時間留守番させる日は安全を優先して運転を続け、窓からの熱の出入りを減らすことで電気代を抑えやすくしてください。
窓断熱がペットの留守番と電気代対策につながる理由
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窓は、住宅の中でも外気の影響を受けやすい場所です。夏は窓から日射や屋外の熱が入り、冬は暖房で温めた室内の熱が逃げてしまいます。
エアコンが室温を整えても、窓から熱が入り続けたり逃げ続けたりすれば、冷暖房の運転負荷は下がりません。窓断熱によって熱の移動を抑えると、ペットが留守番する部屋の温度変化を緩やかにしやすくなります。
窓断熱の目的は、エアコンを不要にすることではありません。冷暖房を使用しながら室温を保ちやすくし、エアコンの過度な運転と電気代を抑えることです。
特に注意したいのが、ペットの居場所と窓の距離です。窓際のベッド、ケージ、キャットタワーは、部屋の中央より日射や冷気の影響を強く受けることがあります。
エアコン本体が表示する温度と、窓際や床付近の温度が同じとは限りません。ペットが過ごす場所に温湿度計を置き、部屋の中央と窓際で差がないか確認してください。
ペットを留守番させる部屋は窓の条件から選ぶ
いつも過ごしている部屋だからという理由だけで、留守番する場所を決めていませんか。夏と冬では、ペットに向く部屋の条件が異なります。
夏にペットを留守番させる部屋
夏は、西向きの大きな窓がある部屋よりも、直射日光が入りにくく、室温を保ちやすい部屋が向いています。
朝は日陰でも、午後になると日差しの位置が変わり、ケージ、ペット用ベッド、水飲み場へ直射日光が当たることがあります。休日などを利用し、実際の留守番時間と同じ時間帯に日差しの動きを確認してください。
エアコンの風がペットへ直接当たり続ける配置も避けます。冷気が強い場所と冷房が届きにくい場所の両方をなくすのではなく、ペットが自分で移動して過ごす場所を選べるようにします。
床で過ごす犬と、高い場所へ移動する猫では、感じる温度が異なることがあります。部屋の中央だけでなく、実際の居場所で温度と湿度を測ることが大切です。
冬にペットを留守番させる部屋
冬は、北側の部屋、大きな掃き出し窓のそば、すきま風がある部屋を避けます。
暖房の設定温度が同じでも、窓際の床やガラス付近は冷えやすくなります。ペット用ベッドやケージが窓に近い場合は、部屋の中央へ移動するだけでも冷気の影響を減らせることがあります。
ベッドやケージを窓から離し、温かい場所と少し涼しい場所をペットが選べるようにしてください。部屋全体を過度に暖めるよりも、窓際の冷えと室内の温度差を減らす方が、留守番中の快適性と電気代対策の両方につながります。
ペットの留守番で今日からできる電気代対策
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窓リフォームを行う前にも、ペットの安全を守りながら取り組める対策があります。
まず、設定温度ではなく、ペットがいる場所の温度と湿度を確認してください。スマートリモコンや見守りカメラを使う場合も、室温を確認できる機器を組み合わせると安心です。
水飲み場は複数用意し、夏は直射日光が当たらず、冬は窓からの冷気を受けにくい場所へ置いてください。1か所が倒れたり空になったりしても飲めるよう、離れた場所へ分散させます。
サーキュレーターは、冷気や暖気を室内へ循環させ、窓際と部屋の中央の温度差を小さくする補助として使えます。ただし、扇風機やサーキュレーターだけでは室温を下げられません。コードや羽根にペットが触れない設置方法も必要です。
エアコンのフィルターも定期的に清掃してください。ペットの毛が多い家庭ではフィルターが汚れやすく、目詰まりすると空気を取り込みにくくなります。室外機の吹出口も、荷物、植木鉢、落ち葉などでふさがないようにします。
留守番中の停電やエアコン停止に備え、外出先から室温を確認できる環境や、異常時に家族・知人が入室できる方法も準備してください。
夏のペットの留守番は窓の外側で日射を遮る
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夏の電気代対策では、窓の断熱だけでなく、日差しを室内へ入れないことが重要です。
特に西向きの窓は、午後から夕方に日射が強くなります。ペットが長時間留守番する時間と、西日が入る時間が重なる住宅では、冷房の負荷が上がりやすくなります。
遮光カーテンは光を抑えますが、日射がガラスを通過した後に室内側で受け止めます。カーテンを閉めてもガラスやカーテンの裏側が熱い場合は、熱がすでに室内へ入っている状態です。
この場合は、外付けシェード、すだれ、よしずなどを使い、日射がガラスへ当たる前に遮ってください。屋外側で遮ることで、窓ガラスや室内へ伝わる熱を減らしやすくなります。
ただし、ひもやスクリーンを室内側で操作する場合は、ペットが絡まないよう固定してください。強風時の飛散や転倒にも注意が必要です。
外付け日よけを使用しても夜まで室温が下がらない場合や、冬の寒さも強い窓では、内窓、ガラス交換、外窓交換まで比較します。
ペットの留守番に内窓が向くケース
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内窓は、現在の窓の室内側へ、もう一つ窓を設置する方法です。既存窓との間に空気層ができ、夏の熱、冬の冷気、外からの騒音を抑えやすくなります。
LIXILのインプラスやYKK APのウチリモ内窓などが代表的な商品です。
次のような留守番環境では、内窓を優先して比較できます。
| 留守番する部屋の状態 | 内窓を比較する理由 |
|---|---|
| 夏も冬もエアコンを長時間使う | 冷暖房した室温を保ちやすくする |
| 大きな掃き出し窓がある | 熱が出入りしやすい開口部を重点的に改善できる |
| 外の車や人の声に犬・猫が反応する | 断熱と防音を同時に改善しやすい |
| マンションで外窓交換が難しい | 室内側から施工できる可能性がある |
| 既存サッシに大きながたつきがない | 今の窓を残して断熱性能を補える |
内窓を設置しても、夏や冬の留守番でエアコンが不要になるわけではありません。冷暖房を使用しながら、室温変化と電気代を抑えやすくするリフォームです。
また、内窓を付けると開閉が2回になります。ベランダへの出入りが多い掃き出し窓では、日常の操作を想像してから選んでください。
カーテンレール、ケージ、キャットタワー、ペット用ベッド、家具と干渉しないかも施工前に確認します。犬や猫が窓台へ上がる家庭では、内窓の鍵や網戸へ触れられないかも見ておく必要があります。
ガラス交換が向くペットの留守番部屋
サッシの建付けが良く、すきま風やがたつきはないものの、ガラス面から熱や冷気を感じる場合は、ガラス交換が候補です。
1枚ガラスを複層ガラスやLow-E複層ガラスへ変更することで、ガラス部分の断熱・遮熱性能を高められます。西向きで午後の暑さが強い部屋では遮熱を重視し、冬の冷えが強い部屋では室内の熱を逃がしにくい仕様を比較します。
ただし、ガラス交換では古いアルミサッシが残ります。サッシ枠から伝わる熱、すきま風、戸車や鍵の不具合は改善できません。ペットの留守番で電気代が高くなっている原因がガラス面だけなのか、サッシ全体なのかを分けて判断してください。
また、外の音に犬や猫が反応する場合は、ガラス交換だけでなく内窓も比較します。防音効果はガラスの種類だけでなく、窓全体の気密性にも左右されます。
外窓交換が向くペットの留守番部屋
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窓を閉めても風が入る、サッシががたつく、鍵がかかりにくい、開閉が重い場合は、ガラスだけでなく外窓交換が現実的です。
LIXILのリプラスやYKK APのマドリモなどのカバー工法では、既存窓枠を利用しながら、新しい断熱窓へ交換できます。
外窓交換では、ガラス、サッシ、気密部品、戸車、鍵をまとめて新しくできます。冷暖房した空気がすきまから逃げている部屋では、内窓やガラス交換よりも窓全体を更新した方がよい場合があります。
ペットが窓や網戸を押すことがある家庭では、網戸の破れ、外れ止め、窓の鍵も同時に点検してください。断熱と電気代だけでなく、脱走や転落を防ぐ視点も必要です。
マンションでは、外窓やサッシが共用部分として扱われることが多いため、管理規約と管理組合の承認を確認してから進めます。
ペットの留守番で電気代を抑える優先順位
家中の窓を一度に改修する必要はありません。ペットが長く留守番する部屋と、熱の影響が大きい窓から優先します。
| ペットの留守番環境 | 最初に行う対策 | 次に比較する窓改善 |
|---|---|---|
| 西日で午後に暑くなる | 外付け日よけ、温湿度確認 | 内窓、遮熱ガラス、外窓交換 |
| 夏も冬もエアコンを長時間使う | 空気循環、フィルター清掃 | 内窓、高断熱外窓 |
| 冬に窓際の床が冷える | ベッドを窓から離す | 内窓、ガラス交換 |
| すきま風がある | サッシ調整 | 外窓交換 |
| 外の音にペットが反応する | 音の入口を確認 | 内窓、防音仕様 |
| マンションで窓交換しにくい | 管理規約を確認 | 内窓を中心に比較 |
普段あまり使わない部屋の小窓より、ペットが留守番するリビングや洋室の大きな窓を改善した方が、室温の変化を感じやすい傾向があります。
猫が複数の部屋を移動する家庭では、一部屋だけ冷暖房しても、ドアの開閉や移動範囲によって室温が安定しないことがあります。留守番中に実際にどの部屋で過ごしているかを確認してから、窓改善の優先順位を決めてください。
ペットの留守番で電気代を比較するときの注意点
エアコンの電気代は、運転時間だけでは正確に判断できません。外気温、設定温度、窓の大きさ、断熱性能、部屋の広さ、エアコンの能力によって消費電力は変わります。
前年同月の請求額だけでなく、電気の使用量も比較してください。料金単価が変わっていれば、同じ使用量でも請求される電気代は変わります。
窓改善の前後で効果を比べる場合は、次の条件を記録すると分かりやすくなります。
- ペットが留守番した部屋
- 留守番した時間
- エアコンの設定と運転時間
- 外気温
- 室内の温度と湿度
- 電気の使用量
- 窓際と部屋中央の温度差
内窓や外窓交換によって、すべての家庭で毎月同じ電気代が下がるわけではありません。ペットが過ごす場所の温度が安定したか、エアコンの強い運転が減ったか、電気使用量がどう変わったかを見て判断してください。
ペットの留守番で避けたい電気代節約
エアコンをタイマーだけに任せる
途中でエアコンが切れる設定は、予想以上に外気温が上がった場合や、帰宅が遅れた場合に対応できません。長時間の留守番では、時間だけでなく実際の室温と湿度を基準に管理してください。
窓を開けたまま外出する
換気のために窓を開けたまま留守番させると、外気、湿気、騒音が入り、防犯や脱走のリスクも高まります。風が入っていても、夏の室温が安全に保たれるとは限りません。
扇風機だけで済ませる
扇風機やサーキュレーターは空気を動かしますが、室温を下げる冷房機器ではありません。電気代を抑えるためにエアコンを止め、扇風機だけへ切り替える方法は避けてください。
窓断熱をしても留守番中の見守りは必要
内窓や外窓交換によって窓から入る熱や冷気を抑えると、ペットが留守番する部屋の室温変化を緩やかにできます。ただし、窓断熱はエアコンの代わりになるものではなく、停電や故障による運転停止も防げません。
長時間留守番させる場合は、外出先から室温と湿度を確認できる機器を用意し、異常が起きたときに家族や知人が室内へ入れるようにしておくと安心です。飲み水も複数の場所へ用意し、1つが倒れても水を飲める状態にしてください。
ペットの留守番と電気代に関するよくある質問
ペットの留守番ではエアコンをつけっぱなしにしますか?
長時間の留守番で暑さや寒さの危険がある日は、電気代より室温管理を優先してください。
適切な運転方法は、犬・猫の種類、年齢、体調、住宅条件で変わります。ペットが過ごす位置の温度と湿度を測りながら調整します。
ペットの留守番に適した室温は何度ですか?
すべての犬・猫に共通する適温はありません。
種類、年齢、体格、被毛、体調、湿度、日当たりによって変わるため、ペットが普段過ごしている場所の温度と湿度を測ってください。子犬・子猫、シニア、持病があるペットは、獣医師の助言も踏まえて管理します。
留守番中の温湿度計はどこに置けばよいですか?
エアコン本体の近くではなく、ペットが主に過ごす場所と同じ高さへ置いてください。
犬が床で過ごす場合は床に近い位置、猫がキャットタワーや棚の上で過ごす場合はその高さも測ります。大きな窓がある部屋では、部屋の中央と窓際の温度差も比べてください。
内窓でペットの留守番の電気代は必ず下がりますか?
必ず一定額が下がるとは言えません。
窓の大きさや方角、現在のガラスとサッシ、地域、エアコン、留守番時間によって効果が変わります。ただし、窓からの熱の出入りを抑えると、室温を保ちやすくなり、電気代を抑えやすい住宅へ近づけられます。
ペットの留守番ではどの窓からリフォームしますか?
ペットが最も長く留守番する部屋の大きな窓、西日が入る窓、冬に冷気を感じる窓を優先します。
サッシが健全なら内窓やガラス交換、すきま風やがたつきがあるなら外窓交換を比較してください。
まとめ|ペットの安全を守りながら留守番中の電気代を抑える
ペットの留守番で電気代が高くなっても、冷暖房を止める方法は選べません。犬や猫を暑さ・寒さから守り、エアコンが過度に働かなくても室温を保ちやすい環境へ変えることが大切です。
ペットが留守番する部屋では、窓の方角、大きさ、日射、ガラス、サッシ、すきま風を確認してください。
西日が強い窓では屋外側の日よけ、夏と冬の両方が気になる窓では内窓、ガラス面だけが弱い場合はガラス交換、すきま風やサッシの劣化まである場合は外窓交換が候補です。
工事方法は、電気代だけで決めないことが大切です。ペットがどの部屋で何時間留守番するのか、床・ケージ・キャットタワーのどこで過ごすのか、窓の向きや大きさ、直射日光、サッシの状態、エアコンの位置まで含めて判断してください。
内窓・ガラス交換・外窓交換のどれが合うか分からない場合は、ペットが過ごす部屋と窓の写真、留守番する時間帯、夏・冬に困っている症状を用意すると、必要な対策を絞り込みやすくなります。