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コラム詳細

両開き窓とは?メリット・デメリットと片開き窓・引き違い窓との違い

コラム

2026.07.17

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執筆者

窓断熱研究所 編集部

窓断熱・結露対策・防音対策など、住まいの改善に関する情報を発信しています。 断熱・結露・防音・補助金など相談の多いテーマを、現地調査と施工で得た知見をもとに分かりやすく整理し、制度や製品仕様の更新時は内容を見直して順次アップデートしています。

両開き窓とは、左右2枚の障子をそれぞれ外側または内側へ開く窓です。観音開きのように大きく開くため、開放感があり、リビングや洋室、室内窓でおしゃれな印象をつくりやすい特徴があります。一方で、網戸やカーテンの納まり、防犯性、風であおられるリスク、開閉スペースには注意が必要です。この記事では、両開き窓の特徴、片開き窓・引き違い窓との違い、断熱リフォームで選ぶときの判断ポイントを解説します。

このコラムで分かること

  • 両開き窓とはどんな窓か
  • 片開き窓・引き違い窓・すべり出し窓との違い
  • 両開き窓のメリットとデメリット
  • 網戸・カーテン・ブラインドを選ぶときの注意点
  • 防犯性を高める鍵・ガラス・面格子の考え方
  • 室内窓として使う場合のポイント
  • 両開き窓を交換・リフォームするときの判断基準

目次

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両開き窓とは?左右2枚が開く窓

両開き窓とは、左右2枚の障子をヒンジや丁番で吊り、左右に開閉する窓です。日本サッシ協会では、左右2枚の障子が両端部をヒンジまたは丁番などで吊られ、鉛直回転する開閉方式のサッシと定義しており、外側に開く外開きと室内側に開く内開きがあります。

一般的には、観音開き窓と呼ばれることもあります。中央から左右に開くため、片開き窓より開放感を出しやすく、引き違い窓のように中央に障子が残りません。庭やテラスに面した部屋、洋風の外観、室内用窓などで使われることがあります。

ただし、両開き窓は見た目だけで選ぶと失敗しやすい窓です。窓が開く方向にスペースが必要で、網戸やカーテンの付け方にも工夫が必要です。外窓として使う場合は、防犯性、断熱性、雨風への強さまで考えて選びます。

両開き窓と片開き窓・引き違い窓の違い

両開き窓を選ぶ前に、ほかの窓との違いを整理しておくと判断しやすくなります。

窓の種類開き方特徴向いている場所
両開き窓左右2枚が開く開口を広く取れる。デザイン性が高いリビング、洋室、室内窓、テラス側
片開き窓1枚の窓が左右どちらかに開く小さめの開口に使いやすい洗面所、トイレ、階段、個室
引き違い窓左右にスライドする網戸やカーテンを使いやすいリビング、寝室、和室
すべり出し窓外側へ押し出すように開く風を取り込みやすいキッチン、洗面、洋室
FIX窓開閉しない採光・眺望に向く高所、吹き抜け、デザイン窓

両開き窓は、左右2枚を開けることで開口を広く取りやすい点が特徴です。引き違い窓は片側ずつスライドするため、常に片方の障子が残りますが、両開き窓は中央から大きく開けられます。

一方で、引き違い窓は網戸を使いやすく、日常の開け閉めも簡単です。両開き窓は、網戸やカーテン、開閉スペースを先に考えておかないと、見た目はよくても使いにくい窓になることがあります。

両開き窓のメリット

両開き窓のメリットは、開放感、通風、デザイン性です。左右2枚を開けることで、片開き窓より大きく開けられます。室内と外のつながりを感じたいリビング、庭を見せたい部屋、洋風の外観をつくりたい家では、両開き窓の良さを活かしやすくなります。

通風面でも、開口が広いため風を入れやすくなります。窓の外に障害物が少なく、外からの風が入りやすい場所なら、室内の空気をしっかり入れ替えられます。

デザイン面では、左右対称の形が空間を整えて見せます。洋室、吹き抜け、階段まわり、室内窓に使うと、インテリアのアクセントになります。引き違い窓よりも窓の存在感が出るため、見せる窓として使いやすいです。

室内窓として使う場合は、隣の部屋から光や風を取り込めます。窓のない廊下、暗くなりやすい個室、リビング横のワークスペースなどでは、閉塞感を減らしやすくなります。

両開き窓のデメリット

両開き窓のデメリットは、開閉スペース、網戸、カーテン、防犯、風への弱さです。外開きの場合は窓の外側に開くスペースが必要です。隣家との距離が近い場所、通路に面した場所、植栽やフェンスが近い場所では、開いた障子が邪魔になることがあります。

内開きの場合は、室内側に開くスペースが必要です。家具、カーテン、ロールスクリーン、ブラインドと干渉しやすくなります。デスク横や収納前に設置すると、開閉しにくくなる場合があります。

風の影響も考えておく必要があります。外開きの両開き窓は、強風時にあおられると窓本体や金物に負担がかかります。開けっぱなしにする使い方には向きにくいため、ストッパーや開閉金物の仕様も見ておきます。

防犯面では、1階やテラス側で使う場合に注意が必要です。開口が広くなる分、外からの侵入経路になりやすい場所では、防犯ガラス、補助錠、面格子などを組み合わせます。

両開き窓が向いている場所・避けたい場所

両開き窓は、開放感やデザイン性を活かしたい場所に向いています。ただし、外側や室内側に開くスペースが必要なため、設置場所を選びます。

場所向いている理由注意点
リビング開放感があり、おしゃれに見せやすい網戸・カーテン・防犯を考える
洋室インテリアのアクセントになる家具配置と開閉スペースを確保する
室内窓隣室から光や風を取り込める音や視線の抜け方も考える
テラス側大きな開口を取りやすい外開きの場合は風と防犯に注意
吹き抜けまわり採光・通風に使いやすい高所では開閉方法や掃除も考える
書斎・ワークスペース閉塞感を減らせる目隠しや音漏れにも配慮する

リビングや洋室では、両開き窓のデザイン性を活かしやすいです。左右対称の形が空間のアクセントになり、カーテンやインテリアとも合わせやすくなります。

一方で、浴室やトイレなど湿気が多い場所では、両開き窓よりもすべり出し窓、内倒し窓、引き違い窓の方が扱いやすい場合があります。開放感よりも、換気のしやすさ、掃除のしやすさ、防犯性を優先した方がよい場所もあります。

室内用の両開き窓として使う場合

両開き窓は、外壁に面した窓だけでなく、室内用窓としても使えます。室内用の両開き窓は、隣の部屋から光や風を取り込みたいときに向いています。

LIXILの室内用窓「一般窓」には両開き窓があり、価格帯は122,000円からです。ノンケーシング枠・アクリル系パネルの価格帯で、採光部はガラス6種類とアクリル系パネル1種類から選べます。

室内用の両開き窓が向いているのは、次のような場所です。

  • 廊下とリビングの間
  • 書斎とリビングの間
  • 寝室とワークスペースの間
  • 吹き抜けまわり
  • 採光が足りない個室
  • 家族の気配を感じたい部屋

室内窓として使う場合は、防犯よりも、採光、通風、音の抜け方、視線の通り方を重視します。完全に個室として使いたい部屋では、透明ガラスよりもカスミガラスやデザインガラスを選ぶと、ほどよく視線をやわらげられます。

ただし、寝室や書斎では音が抜けすぎると落ち着かない場合があります。見た目だけで選ばず、使う時間帯、家族の生活音、プライバシーまで考えて選びましょう。

両開き窓の網戸・カーテン・ブラインド

両開き窓で失敗しやすいのが、網戸とカーテンの納まりです。窓は大きく開いても、虫が入る、カーテンが邪魔になる、ブラインドがぶつかるという状態では使いにくくなります。

外開きの両開き窓では、網戸を室内側に付けることが多くなります。ロール網戸やアコーディオン網戸なら、使わないときに収納でき、見た目もすっきりします。ただし、頻繁に開け閉めする窓では、操作性と耐久性も見ておく必要があります。

内開きの両開き窓では、窓が室内側に開くため、カーテンやブラインドと干渉しやすくなります。窓枠内に納めるロールスクリーン、シェード、薄型のブラインドなど、開閉の邪魔になりにくいものを選びます。

選ぶ前に見ておきたい点は次の通りです。

  • 外開きか内開きか
  • 網戸を室内側に付けるか、外側に付けるか
  • ロール網戸やアコーディオン網戸が使えるか
  • カーテンレールの位置に無理がないか
  • ブラインドが窓に当たらないか
  • ペットや子どもが触っても使いやすいか
  • 掃除や交換がしやすいか

両開き窓は、窓本体だけでなく網戸・カーテン・ブラインドをセットで考える窓です。後から選ぼうとすると納まりに困ることがあるため、リフォーム時点で一緒に計画しましょう。

両開き窓の防犯対策

両開き窓は開口を広く取れるため、1階やテラス側で使う場合は防犯性も考えます。大きく開く窓は出入りしやすい反面、外からの侵入経路になりやすい場所では注意が必要です。

防犯性を高めるには、次の対策を組み合わせます。

  • 補助錠を付ける
  • 防犯合わせガラスを選ぶ
  • 鍵の位置を外から手が届きにくい場所にする
  • 面格子や格子を付ける
  • 人目につきにくい場所ではセンサーライトを使う
  • 外開き窓は閉め忘れを防ぐ
  • 長時間開けっぱなしにしない

室内用の両開き窓では、防犯よりも安全性を重視します。LIXILの室内用窓「一般窓」の両開き窓には、ストップ機構があり、通風量をコントロールできます。フランス落としや指はさみ防止金具などの部品も用意されているため、室内で使う場合も安全に開閉できる仕様を選びます。

外窓として使う場合は、デザインだけでなく、設置場所の防犯性を優先します。人目につきにくい場所、庭やテラスに面した場所、1階の大きな窓では、両開き窓にこだわらず、すべり出し窓、FIX窓、面格子付き窓も比較しましょう。

両開き窓の断熱・結露対策

両開き窓を外窓として使う場合は、断熱性も重要です。開口が広い窓は開放感がありますが、ガラス面が大きいほど外気の影響を受けやすくなります。

古い両開き窓では、単板ガラスやアルミサッシが使われていることがあります。この場合、冬に窓際が寒い、結露が出る、サッシまわりが冷えるといった悩みが出やすくなります。

断熱性を高めるには、次の方法があります。

  • Low-E複層ガラスを選ぶ
  • 樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシを選ぶ
  • 気密性の高い窓に交換する
  • 既存窓の内側に内窓を付ける
  • すきま風がある場合は外窓交換を検討する

ただし、両開き窓にそのまま内窓を付けられるかは、既存の納まりによって変わります。窓の開き方、窓枠の奥行き、室内側のスペース、カーテンレールとの干渉を見たうえで判断します。

寒さや結露が主な悩みなら、両開き窓というデザインにこだわるより、断熱性能と使いやすさを優先した方がよいケースもあります。

両開き窓をリフォームするときの判断基準

両開き窓をリフォームするときは、同じ両開き窓へ交換するのか、別の窓種へ変更するのかを先に整理します。今の窓が使いにくい場合、同じ形に戻すだけでは不満が残ることがあります。

悩み検討したい方法
デザインは気に入っているが寒いガラス交換、内窓、断熱性の高い窓へ交換
網戸が使いにくいロール網戸、アコーディオン網戸、窓種変更
開閉時に風であおられるステーや開閉金物の見直し、すべり出し窓へ変更
防犯が不安防犯ガラス、補助錠、面格子、窓種変更
家具とぶつかる内開きから外開き、または引き違い窓へ変更
開口を広く取りたい両開き窓、テラス窓、引き分け窓を比較
掃除しにくい引き違い窓、すべり出し窓、FIX窓も比較

YKK APのマドリモ戸建用は、今ある窓枠に新しい窓枠をかぶせて取り付けるカバー工法で、壁を壊さずに断熱窓へリフォームできます。窓のサイズや種類を変えられるため、既存の両開き窓を別の窓種へ変更したい場合にも検討できます。

リフォームでは、見た目だけで同じ両開き窓を選ばないことが大切です。今の窓で困っていることが、寒さなのか、網戸なのか、防犯なのか、開閉のしにくさなのかを分けて考えると、合う窓種を選びやすくなります。

両開き窓の費用目安

両開き窓の費用は、外窓か室内窓か、サイズ、サッシの種類、ガラス仕様、網戸、カーテン、施工条件によって変わります。

内容費用目安向いているケース
室内用の両開き窓商品価格122,000円〜室内に光や風を取り込みたい
網戸の追加・交換現地見積もり虫対策や換気を改善したい
ガラス交換数万円〜断熱・防犯・目隠しを改善したい
内窓設置窓サイズ・性能で変動寒さ・結露・防音を改善したい
外窓交換現地見積もりサッシごと古い、窓種も変えたい

LIXILの室内用窓「一般窓」では、両開き窓の価格帯が122,000円からです。ノンケーシング枠・アクリル系パネルの場合の価格帯で、ランマ用窓は68,000円からです。

外窓としての両開き窓は、サイズ、ガラス、サッシ、施工方法によって費用が大きく変わります。断熱リフォームでは、商品代だけでなく、撤去費、施工費、内装補修、網戸、カーテン、補助金対象製品かどうかまで含めて見積もりを見ます。

両開き窓を選ぶ前のチェックポイント

両開き窓を選ぶ前に、設置場所と使い方を整理しておきましょう。

チェック項目判断のポイント
外開きか内開きか開く方向に障害物がないかを見る
網戸をどう付けるかロール網戸・アコーディオン網戸も候補にする
カーテンと干渉しないかレール位置やブラインドの納まりを考える
防犯性を確保できるか1階・テラス側は防犯ガラスや補助錠も検討する
風であおられにくいか外開き窓では開閉金物やストッパーを考える
掃除しやすいか高所や外側の清掃性を見る
断熱性が足りるかガラス仕様・サッシ仕様を比較する
窓種変更が必要か今の不満が窓種に原因があるかを見る

両開き窓は、開放感とデザイン性が魅力です。ただし、網戸やカーテン、開閉スペースを後回しにすると使いにくくなります。窓本体だけでなく、窓まわりの建具やインテリアまで含めて考えましょう。

よくある質問

Q 両開き窓とは何ですか?

両開き窓とは、左右2枚の障子をヒンジや丁番で吊り、左右に開閉する窓です。観音開き窓とも呼ばれます。外開きと内開きがあり、開口を広く取りやすい点が特徴です。

Q 両開き窓と片開き窓の違いは何ですか?

片開き窓は1枚の窓が左右どちらかに開く窓です。両開き窓は左右2枚が開くため、片開き窓より大きな開口を取りやすく、デザイン性も高くなります。ただし、網戸やカーテンの納まりには注意が必要です。

Q 両開き窓と引き違い窓はどちらが使いやすいですか?

日常の使いやすさや網戸の付けやすさでは、引き違い窓が扱いやすい場合があります。開放感やデザイン性を重視するなら、両開き窓が合うことがあります。設置場所、開閉頻度、防犯、網戸の使い方で選びましょう。

Q 両開き窓に網戸は付けられますか?

付けられる場合があります。ただし、引き違い窓のような一般的なスライド網戸が合わないことがあります。ロール網戸やアコーディオン網戸など、開き方に合う網戸を選びます。

Q 両開き窓は防犯面で不安ですか?

1階やテラス側で使う場合は、防犯性を考える必要があります。防犯ガラス、補助錠、面格子、センサーライトなどを組み合わせると安心です。人目につきにくい場所では特に注意しましょう。

Q 両開き窓を別の窓にリフォームできますか?

既存枠や外壁の状態によっては、別の窓種へ変更できる場合があります。カバー工法対応の商品なら、壁を大きく壊さずに窓を交換できることがあります。寒さ、網戸、防犯、使い勝手のどれを改善したいかで窓種を選びましょう。

まとめ:両開き窓は開放感と使い勝手をセットで考える

両開き窓は、左右2枚の障子が開く窓で、開口を広く取りやすく、リビングや洋室、室内窓でおしゃれな印象をつくりやすい窓です。片開き窓や引き違い窓にはない開放感があり、採光や通風を重視したい場所に向いています。

一方で、網戸やカーテンの納まり、防犯、風であおられるリスク、開閉スペースには注意が必要です。外開きか内開きかによって、使い勝手や必要な建具も変わります。

両開き窓を選ぶときは、デザインだけでなく、網戸、防犯、断熱、開閉スペース、カーテン、リフォーム後の使い方まで合わせて考えましょう。既存の両開き窓が寒い、使いにくい、防犯が不安という場合は、ガラス交換、内窓、外窓交換、窓種変更まで比較し、自宅に合う窓を選ぶことが大切です。