窓には、引き違い窓、FIX窓、上げ下げ窓、掃き出し窓、出窓、天窓など、さまざまな種類があります。見た目が違うだけと思われがちですが、実際には、採光、換気、防犯、断熱、掃除のしやすさ、カーテンの納まり、リフォームのしやすさまで変わります。私たち窓断熱研究所では、窓の種類を知ることは、単なる用語の理解ではなく、暮らしに合う窓を選ぶための土台だと考えています。この記事では、窓の種類を一覧で整理しながら、それぞれの特徴、向いている場所、窓リフォームの考え方までわかりやすく解説します。
窓の種類を知ると、窓選びと窓リフォームで失敗しにくくなる
窓の種類を知ることには、想像以上に実用的な意味があります。たとえば「風を取り込みたい」「防犯性を高めたい」「寒さや暑さを抑えたい」「カーテンやブラインドをすっきり納めたい」といった希望は、窓の種類によって向き不向きが分かれます。
同じ大きさの窓でも、引き違い窓と縦すべり出し窓では換気の性質が違います。FIX窓とはめ殺し窓は基本的には開かない窓として扱われますが、採光や眺望には向いている一方で、換気には使えません。掃き出し窓やテラス窓は出入りしやすい反面、断熱や防犯の考え方が小窓とは変わります。
新築で窓を選ぶときだけでなく、今ある窓を見直すときにも、種類の理解は欠かせません。古い引き違い窓に内窓を付けるのか、ジャロジー窓を交換するのか、高窓を遮熱したいのかで、選ぶべき商品も工事も変わります。つまり、窓の種類を整理することは、住まいの悩みを解くための入口なのです。
窓の種類は「開き方」「設置場所」「役割」で見るとわかりやすい

窓の種類はたくさんありますが、全部をバラバラに覚える必要はありません。窓断熱研究所では、窓の種類は大きく三つの切り口で見ると理解しやすいと考えています。
開き方で分ける窓の種類
障子が左右に動くのか、外側へすべり出すのか、上げ下げするのか、内側へ倒れるのか。こうした開き方の違いは、通風、掃除、防犯、使い勝手に直結します。引き違い窓、上げ下げ窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓、突き出し窓、片開き窓、両開き窓、内倒し窓、ジャロジー窓などがここに入ります。
設置場所で分ける窓の種類
床まであるのか、壁の高い位置にあるのか、低い位置にあるのか、屋根に付くのかによって、窓の役割は変わります。掃き出し窓、テラス窓、地窓、高窓、ハイサイドライト、出窓、天窓、トップライト、ルーフウィンドウなどが代表的です。
役割で分ける窓の種類
採光や眺望を優先する窓、換気を補助する窓、断熱性や防音性を高めるために追加する窓など、役割で分類する考え方もあります。FIX窓、はめ殺し窓、二重サッシはこの視点で理解すると整理しやすくなります。
この三つの見方で整理すると、窓の種類が単なる名称の一覧ではなく、暮らしとの関係で見えてきます。
開き方で見る窓の種類一覧
引き違い窓

引き違い窓は、左右の障子をスライドさせて開閉する、最も一般的な窓の種類です。住宅ではリビング、寝室、和室、子ども部屋など、さまざまな場所で使われています。
窓の種類の中でも使い慣れている人が多く、網戸やカーテンとの相性も良いのが特徴です。一方で、気密性や断熱性は、窓の性能やサッシの仕様に左右されやすいため、古い住宅では寒さや暑さ、隙間風の原因になりやすい窓でもあります。今ある引き違い窓の断熱性を高めたい場合は、内窓設置や外窓交換が現実的な選択肢になります。
上げ下げ窓

上げ下げ窓は、上下方向に障子を動かして開閉する窓の種類です。洋風の外観と相性が良く、外観デザインを重視する住宅で選ばれることがあります。
引き違い窓よりも見た目に特徴があり、外壁のアクセントになりやすい一方で、網戸やカーテン、掃除のしやすさ、開閉のクセには注意が必要です。窓の種類としてはおしゃれな印象を持たれやすいですが、実際に使う場所を考えたうえで選ぶことが大切です。
縦すべり出し窓

縦すべり出し窓は、障子が外側へ開く窓の種類で、縦長の形状が多く、デザイン性と通風性のバランスが取りやすい窓です。住宅の外観をすっきり見せやすく、リビングの連窓や寝室、階段室、トイレなどでもよく使われます。
風を斜めから取り込みやすいのが強みですが、開き方の向きや設置位置によっては、隣地との距離、防犯、雨の吹き込み方も考える必要があります。窓の種類としては人気ですが、見た目だけでなく使い方に合っているかが重要です。
横すべり出し窓・突き出し窓

横すべり出し窓や突き出し窓は、障子が外側へ開く窓の種類で、水まわりや高窓に採用されることが多い窓です。トイレ、洗面所、浴室、階段ホールなど、プライバシーを守りながら換気したい場所と相性が良いのが特徴です。
開いていても雨が入り込みにくい窓の種類として便利ですが、サイズや設置高さによっては掃除がしにくいことがあります。高窓と組み合わされることも多いため、カーテンよりロールスクリーンやチェーン式の部材が向くケースもあります。
横すべり出し窓・突き出し窓について詳しく知る
片開き窓・両開き窓

片開き窓と両開き窓は、ドアのように開く窓の種類です。採風性に優れており、外の風をしっかり取り込みたい場所に向いています。
ただし、窓の種類の中では障子が出入り動線に干渉しやすく、開けたときのスペースや安全性も考える必要があります。デザイン性は高い一方で、一般的な引き違い窓とは使い勝手が異なるため、採用場所を選ぶ窓です。
内倒し窓

内倒し窓は、室内側に倒して開ける窓の種類です。高所や水まわりなど、外側へ大きく開けにくい場所で使われることがあります。
開口が限定されるため、防犯や転落の面でメリットがある一方、網戸やカーテンとの相性、手を伸ばしての操作性は確認が必要です。窓の種類としては一般的な引き違い窓より数は多くありませんが、用途に合えば便利です。
ジャロジー窓・ガラスルーバー窓

ジャロジー窓やガラスルーバー窓は、複数のガラス板を角度調整して開閉する窓の種類です。浴室、洗面所、トイレ、古い住宅の勝手口まわりなどで見かけることがあります。
換気量を細かく調整しやすい反面、窓の種類の中では断熱性や気密性が弱くなりやすく、寒さ、暑さ、防犯で不利になりやすいのが弱点です。築年数が経った住宅では、ジャロジー窓のリフォーム相談は多く、内窓か交換かを検討するケースが目立ちます。
ジャロジー窓・ガラスルーバー窓について詳しく知る
設置場所で見る窓の種類一覧
掃き出し窓・テラス窓

掃き出し窓やテラス窓は、床面近くまで開口がある大きな窓の種類です。リビングやダイニングから庭、バルコニー、テラスへ出入りしやすいのが大きな特徴です。
窓の種類の中でも採光量が多く、開放感をつくりやすい一方で、寒さ、暑さ、防犯、視線対策の影響も受けやすい窓です。とくに南面や西面の掃き出し窓は、夏の暑さ対策と冬の断熱対策を一緒に考える必要があります。
掃き出し窓・テラス窓について詳しく知る
地窓

地窓は、床に近い低い位置に設ける窓の種類です。和室や玄関、廊下などで採光や通風の補助として使われることがあります。
視線を避けながら光を取り込みやすい一方、外からの視線、足元の防犯、目隠しとの相性は確認したいポイントです。窓の種類としては主役ではなく補助的な役割になりやすいですが、空間の雰囲気を大きく左右します。
高窓・ハイサイドライト

高窓やハイサイドライトは、壁の高い位置に設ける窓の種類です。人の目線を避けながら採光しやすく、リビング、吹き抜け、階段室、トイレなどで使われます。
プライバシーを守りやすい一方、窓の種類としては掃除やカーテン対応が難しくなりやすく、夏の日差しや西日を強く受ける位置では暑さ対策も必要になります。高窓は見た目がすっきりする反面、方角を間違えると後悔しやすい窓でもあります。
高窓・ハイサイドライトについて詳しく知る
出窓

出窓は、建物の外側へ張り出す形で設ける窓の種類です。空間に奥行きが生まれ、インテリア性が高まることから人気があります。
ただし、窓の種類の中でも寒さ、暑さ、結露の悩みが出やすく、特に古い出窓ではガラスやサッシの断熱性不足が目立ちやすくなります。観葉植物や小物を飾れる反面、冬に冷える、夏に暑い、カーテンが納まりにくいなど、実用面の悩みも多い窓です。
天窓・トップライト・ルーフウィンドウ

これらは屋根まわりに設ける窓の種類です。外壁に窓が取りにくい場所でも光を取り込みやすく、廊下、階段、洗面所、ロフト、吹き抜けなどで採用されます。
通常の窓より高い採光性が期待できる一方、夏の暑さ、遮光、掃除、雨漏り対策には注意が必要です。窓の種類としては魅力が大きい反面、性能や施工精度が住み心地に直結しやすい領域です。
天窓・トップライト・ルーフウィンドウについて詳しく知る
役割で見る窓の種類一覧
FIX窓・はめ殺し窓

FIX窓やはめ殺し窓は、開閉しない窓の種類です。光を取り入れたい、景色を見せたい、外観をすっきり見せたいときに使われます。
窓の種類の中では気密性を確保しやすく、デザインの自由度も高いですが、換気には使えません。そのため、FIX窓だけで部屋を構成するのではなく、通風できる窓と組み合わせて考えることが大切です。
FIX窓・はめ殺し窓について詳しく知る
二重サッシ・内窓

二重サッシは、既存の窓の内側にもう一つ窓を設ける考え方で、リフォームで非常に重要な窓の種類の一つです。新築時の窓の種類というより、断熱、防音、結露対策のために追加する窓として理解するとわかりやすくなります。
窓の種類の違いというより、窓性能を上げる方法として考えるべきですが、実際の検索では「二重サッシ」自体が独立した窓の種類として認識されています。寒さ、暑さ、結露、騒音で悩む住宅では、最初に検討したいリフォーム手法です。
部屋ごとに向いている窓の種類は変わる

窓の種類は、見た目だけで選ぶより、部屋の役割で選ぶ方が失敗しにくくなります。
リビングに向く窓の種類
リビングでは、採光、開放感、換気のバランスが重要です。掃き出し窓、引き違い窓、FIX窓と縦すべり出し窓の連窓などは相性が良い組み合わせです。家族が長く過ごす空間なので、窓の種類だけでなく、暑さや寒さにどう向き合うかも含めて考える必要があります。
寝室に向く窓の種類
寝室では、採光よりも断熱、防音、視線対策、換気のしやすさが重視されることが多くなります。引き違い窓、縦すべり出し窓、高窓などが候補になりますが、西日が強い寝室では高窓の方角や窓サイズに注意が必要です。
キッチンや水まわりに向く窓の種類
キッチン、洗面所、トイレ、浴室では、換気のしやすさが重要です。横すべり出し窓、突き出し窓、内倒し窓、ジャロジー窓などが候補になります。窓の種類としては小さめのものが多いですが、湿気対策やにおい対策に関わるため、役割は大きいです。
玄関・階段・吹き抜けに向く窓の種類
玄関では地窓やFIX窓、階段や吹き抜けでは高窓、ハイサイドライト、天窓などが候補になります。ここでは採光性が大きな魅力になりますが、掃除や遮熱のしにくさも含めて判断することが必要です。
窓の種類ごとに、寒さ・暑さ・結露・防犯で見方が変わる

窓の種類は名称を覚えるだけでは不十分で、性能面の特徴も理解しておく必要があります。
寒さ・暑さで見た窓の種類
大きな掃き出し窓、古い引き違い窓、ジャロジー窓、出窓は、寒さや暑さの影響を受けやすい窓の種類です。逆に、FIX窓は開かないぶん気密を確保しやすいことがあります。ただし、実際の断熱性は窓の種類だけで決まるのではなく、ガラス性能、サッシ材質、施工状態でも変わります。
結露で見た窓の種類
結露しやすい窓の種類は、単板ガラスの引き違い窓、出窓、ジャロジー窓などが代表的です。冬に結露しやすい家では、窓の種類そのものより、断熱性能と換気の組み合わせで改善を考えるのが現実的です。
防犯で見た窓の種類
窓の種類によって、防犯の考え方も変わります。掃き出し窓や出窓は侵入経路として意識されやすく、地窓やジャロジー窓も注意が必要です。逆に、高窓やFIX窓は位置や構造の面で防犯上有利なことがあります。ただし、防犯性は窓の種類だけでなく、面格子、シャッター、ガラス仕様、クレセント、補助錠の有無も重要です。
防音で見た窓の種類
防音は窓の種類よりも、開口の大きさ、ガラス性能、気密性が効きやすい分野です。とくに掃き出し窓や引き違い窓は開口が大きいため、道路沿いや線路沿いでは二重サッシや内窓の検討価値が高くなります。
窓の種類で迷ったら、リフォームしやすさまで見ておく
窓を新しく選ぶときも、今ある窓を見直すときも、最終的には「この窓の種類が将来困らないか」で考えることが大切です。
たとえば、見た目はおしゃれでも、掃除が大変、カーテンが納まりにくい、日差しが強すぎる、冬に寒い、防犯が不安ということは珍しくありません。窓の種類の魅力と弱点をセットで見ておくことが必要です。
リフォームのしやすさという意味では、一般的な引き違い窓や掃き出し窓は、内窓設置や外窓交換の提案がしやすい傾向があります。LIXILのインプラスは断熱効果、結露軽減、遮音効果などを訴求しており、既存窓の内側に設置する内窓として使いやすい商品です。YKK APのプラマードUも同様に、今ある窓に追加しやすい内窓として知られています。
外窓交換では、LIXILのリプラスが「古い窓をカバー工法で取り替える」考え方で展開されており、引き違い窓、装飾窓、マンション用まで幅広く対応しています。YKK APのAPW 330は樹脂フレームとLow-E複層ガラスによる高い断熱性が特長で、引き違い窓、FIX窓、すべり出し窓など代表的な窓の種類を選びやすいシリーズです。
親ページとしてお伝えしたいのは、どの商品が一番という話ではありません。窓の種類と悩みがつながったときに、内窓が向くのか、外窓交換が向くのか、日射遮蔽を優先すべきかが見えてくる、ということです。
補助金を考えるなら、窓の種類ではなく「工事の種類」で見る
窓の種類一覧を見ていると、「この窓なら補助金が出るのか」と考える方も多いと思います。ここで大切なのは、補助金は基本的に窓の名称で決まるのではなく、工事の種類で決まるということです。
2026年の先進的窓リノベ事業では、ガラス交換、内窓設置、外窓交換が代表的な対象工事です。つまり、引き違い窓、掃き出し窓、FIX窓、出窓、高窓といった窓の種類そのものが補助対象なのではなく、その窓に対してどの断熱改修を行うかが重要になります。
たとえば、古い引き違い窓に内窓を付ける、掃き出し窓を高断熱の外窓へ交換する、出窓の開口に適合する内窓を設置する、といった形です。ただし、出窓は形状や躯体条件によって内窓の補助対象外になる場合もあるため、実際には現地確認が必要です。
補助金を活用したい方ほど、窓の種類を一覧で把握したうえで、どの工事が自宅に合うのかを整理することが重要です。
窓の種類一覧を知ったら、次は「自宅に合う窓」を見ていく
ここまで、窓の種類を開き方、設置場所、役割の三つに分けて整理してきました。窓の種類は多く見えますが、実際には「どんな場所に付くか」「何を優先したいか」でかなり絞り込めます。
採光を重視するならFIX窓や高窓、換気を重視するなら縦すべり出し窓や横すべり出し窓、出入りしやすさなら掃き出し窓、断熱改修のしやすさなら引き違い窓や二重サッシ、デザイン性を重視するなら上げ下げ窓や出窓、屋根面から光を採るなら天窓系の窓、というように、窓の種類にはそれぞれ役割があります。
親ページで全体像をつかんだうえで、気になる窓の種類は個別ページで詳しく見ていくのがおすすめです。種類の違いを知ってから選ぶだけで、窓選びも窓リフォームも、かなり判断しやすくなります。
まとめ
窓の種類は、見た目や名称の違いだけでなく、採光、換気、断熱、防犯、掃除、リフォームのしやすさまで変える大切な要素です。引き違い窓、掃き出し窓、FIX窓、上げ下げ窓、出窓、天窓など、それぞれの窓の種類には向いている場所と苦手な条件があります。
窓断熱研究所としてお伝えしたいのは、窓の種類を一覧で知ることはゴールではなく、自宅に合う窓を選ぶためのスタートだということです。今ある窓の不満を整理し、その窓がどの種類で、何に弱く、どんな工事ができるかまで見えてくると、窓リフォームの判断は一気にしやすくなります。
気になる窓の種類があれば、次は個別の解説ページで、特徴、後悔しやすい点、補助金を使った窓リフォームの考え方まで確認してみてください。