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コラム詳細

玄関ドアの種類と選び方|開き戸・引き戸・断熱ドアを比較

コラム

2026.06.21

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執筆者

窓断熱研究所 編集部

窓断熱・結露対策・防音対策など、住まいの改善に関する情報を発信しています。 断熱・結露・防音・補助金など相談の多いテーマを、現地調査と施工で得た知見をもとに分かりやすく整理し、制度や製品仕様の更新時は内容を見直して順次アップデートしています。

玄関ドアには、開き戸、引き戸、親子ドア、袖付きドア、採風ドア、断熱ドアなど、さまざまな種類があります。見た目やデザインだけで選ぶと、出入りしにくい、玄関が寒い、防犯性が不安、風を通せないといった後悔につながることがあります。この記事では、玄関ドアの種類ごとの特徴、住まいに合う選び方、リフォーム時に確認したい費用や性能まで、窓断熱研究所が実務目線で解説します。

このコラムで分かること

  • 玄関ドアの主な種類と特徴
  • 開き戸・引き戸・親子ドア・袖付きドアの違い
  • 採風タイプ・断熱タイプ・スマートキー付き商品の選び方
  • アルミ・木製・断熱仕様など素材や性能の見方
  • 住まいに合う玄関ドアの種類を判断するポイント
  • ドアノブ・取っ手・ハンドル・鍵まで含めた確認ポイント

目次

玄関ドアは「形状」と「性能」で分けて選ぶ

玄関ドアを選ぶときは、まず「形状」と「性能」を分けて整理するとわかりやすくなります。形状とは、片開き、親子、両開き、袖付き、引き戸など、開き方や構成のことです。毎日の出入り、荷物の搬入、ベビーカーや車いすの使いやすさ、玄関ポーチの広さに関わります。

性能とは、断熱、採風、防犯、採光、スマートキー、メンテナンス性などのことです。玄関ドアの性能は、玄関の寒さ、結露、夏の暑さ、鍵の使いやすさ、外からの視線、防犯性に関わります。

つまり、玄関ドア選びでは「片開きにするか、引き戸にするか」だけでなく、「断熱仕様にするか」「採風機能を付けるか」「スマートキーを選ぶか」「ガラス部分をどうするか」まで一緒に見る必要があります。

種類を間違えると、リフォーム後に「思ったより寒い」「出入りしにくい」「風が通らない」「鍵が使いにくい」と感じることがあります。そのため、玄関ドアを選ぶときは、見た目だけでなく、タイプごとの特徴と住まいの条件を照らし合わせることが重要です。

玄関ドアの主な種類一覧

代表的な種類を整理すると、次のようになります。

種類特徴向いている住まい
片開きドア扉1枚で開閉する一般的な形戸建て住宅、間口が標準的な玄関
親子ドア親扉と子扉で構成される形荷物の搬入や広い開口を確保したい家
両開きドア左右2枚の扉を開けられる形大きな住宅、広い玄関ポーチ
袖付きドア扉の横に採光部や袖がある形明るい玄関にしたい家
引き戸横にスライドして開閉する形和風住宅、ポーチが狭い家、高齢者のいる家
採風ドア閉めたまま風を通せる仕様換気・湿気・においが気になる家
断熱ドア断熱性能を高めた仕様寒さ・結露・冷気を改善したい家
スマートキー付きドア電気錠で施解錠できる仕様鍵の出し入れを減らしたい家

比較するときは、単にデザインを見るだけでなく、今の玄関に合うか、家族が使いやすい玄関ドアか、断熱や防犯まで改善できる玄関ドアかを確認することが大切です。幅、開き勝手、取っ手やハンドル、鍵の位置、素材の違いまで見ると、リフォーム後の失敗を防ぎやすくなります。

タイプ別に見ると、出入りを優先する家、採光を優先する家、断熱を優先する家で選び方は変わります。カタログや見積もりを見る前に、今の玄関で困っていることを整理しておきましょう。

片開き玄関ドアの種類と特徴

片開きドアは、玄関ドアの中でも最も一般的なタイプです。扉が1枚で、左右どちらかを吊元にして開閉します。シンプルな構造のため、玄関ドアのデザインや価格帯の選択肢が多く、標準的な間口に合わせやすいのが特徴です。

このタイプは、断熱仕様、採風タイプ、スマートキー、採光デザインなどを組み合わせやすい点がメリットです。一方で、開口幅には限界があります。大きな家具、自転車、ベビーカー、車いすを頻繁に出し入れする家では、片開きだけだと狭く感じることがあります。

高齢の方がいる家では、取っ手やハンドルの握りやすさ、ドアクローザーの重さ、段差、鍵の操作性まで見ておくと失敗しにくくなります。

親子玄関ドアの種類と特徴

親子ドアは、開口を広く使いやすいタイプです。普段使う親扉と、必要なときだけ開ける子扉で構成され、大きな荷物を出し入れするときに便利です。

このタイプは、片開きよりも間口を有効に使いやすいことがメリットです。家具や家電の搬入、ベビーカー、自転車、車いすの出入りを考えると、子扉を開けられる安心感は大きいです。ただし、玄関まわりに十分な間口が必要で、既存の開口寸法によっては対応できないことがあります。

親子ドアは「広く見えるから選ぶ」のではなく、「実際に子扉を使う場面があるか」で判断しましょう。将来のバリアフリーまで考える家にも向いています。

両開き玄関ドアの種類と特徴

両開きドアは、開放感を出しやすいタイプです。左右2枚の扉を開閉でき、玄関に重厚感が出やすく、外観の印象を大きく変えたい場合に検討されます。

このタイプは、両方の扉を開けると大きな開口を確保できるため、大きな荷物の搬入にも有利です。一方で、玄関まわりに十分な幅と開閉スペースが必要です。ポーチが狭い家、道路や階段が近い家、門扉との距離が短い家では、扉を開けたときに邪魔になることがあります。

すべての家に必要な形ではないため、玄関の間口が広く、外観のグレード感を高めたい場合に検討するとよいでしょう。

袖付き玄関ドアの種類と特徴

袖付きドアは、採光を取りやすいタイプです。扉の横に袖パネルやガラス部分が付き、暗くなりがちな玄関ホールを明るくできる点が特徴です。

このタイプは、玄関に窓がない家でも自然光を取り込める点がメリットです。ただし、袖部分のガラスは断熱性と防犯性を確認する必要があります。古い玄関ドアでは、袖ガラスまわりから冷気を感じたり、結露が出たりすることがあります。

袖付きドアを選ぶなら、ガラスの大きさ、位置、目隠し性、防犯仕様、断熱仕様をセットで確認しましょう。道路に面した玄関では、外からの視線も考慮すると安心です。

引き戸の種類と特徴

引き戸は、前後の開閉スペースを取りにくいタイプです。扉を横にスライドさせて開閉するため、和風住宅だけでなく、玄関ポーチが狭い家や高齢の方がいる家でも検討しやすい形です。

このタイプのメリットは、前後スペースが少なくて済むことです。道路や階段が近い家、外側に扉を大きく開けにくい家に向いています。YKK APのドアリモ玄関引戸は、今ある引戸枠に新しい引戸枠をかぶせて取り付けるカバー工法の商品で、2枚建、4枚建、袖付2枚連動引込み戸などから選べます。

一方で、引き戸はレールや戸車の状態が使い勝手に大きく影響します。砂やホコリがたまりやすい環境では、開閉が重くなることもあります。引き戸を選ぶときは、レール掃除、戸車交換、鍵の位置、ハンドル形状も確認しましょう。

採風玄関ドアの種類と特徴

採風ドアは、換気性を重視したい家に向いています。玄関ドアを閉めたまま風を通せるため、湿気、におい、夏場のこもった空気が気になる家で選ばれやすいタイプです。

通常、玄関で風を通そうとすると、ドアを開けて網戸を使う必要があります。しかし、開けたままだと、防犯性やプライバシーに不安が残ります。採風タイプであれば、鍵を閉めた状態で換気できる商品もあるため、網戸だけでは不安な家に向いています。

LIXILのリシェント玄関ドア3には、鍵を閉めたまま換気できる採風タイプがあります。YKK APのドアリモ玄関ドアでも、通風機能や断熱仕様、スマートコントロールキーなどを組み合わせたリフォームを検討できます。

断熱玄関ドアの種類と特徴

断熱ドアは、寒さや結露を改善したい家に向いています。古いアルミ製の玄関ドア、単板ガラス入りの玄関ドア、すきま風がある玄関では、玄関ホールが冷えやすくなります。

このタイプのメリットは、玄関の冷えを抑えやすいことです。玄関が寒いと、廊下やリビングとの温度差も出やすくなります。YKK APのドアリモ玄関ドアでは、高断熱ドアや断熱ドアなどが用意され、既存枠に新しい枠をかぶせるカバー工法でリフォームできます。

ただし、断熱玄関ドアを選んでも、玄関横の窓、袖ガラス、土間、壁、床から冷気が入っている場合は、玄関ドアだけで悩みが完全に解決しないこともあります。玄関まわり全体で、どこから熱が出入りしているかを見ることが重要です。

スマートキー付き玄関ドアの種類と特徴

スマートキー付きドアは、鍵の使いやすさを高めやすいタイプです。鍵を取り出さずに施解錠できるため、買い物帰りで荷物が多いとき、子どもを抱えているとき、雨の日などに便利です。

このタイプは利便性が高い一方で、電池切れや停電時の対応も確認しておく必要があります。YKK APのドアリモ玄関ドアでは、スマートコントロールキーを選べます。LIXILのリシェント玄関ドア3にも、電気錠を選べる商品があります。

防犯性を高めたい場合は、スマートキーだけでなく、錠前、シリンダー、サムターン、こじ開け対策、ガラス部の防犯性も確認しましょう。

素材の種類

玄関ドアは、開き方だけでなく素材でも分かれます。代表的な素材には、アルミ、スチール、木製、アルミ樹脂複合、断熱材入りの金属製ドアなどがあります。

アルミ製は、軽くて扱いやすく、耐久性も高い一方、古いタイプでは断熱性が低いことがあります。冬に玄関が冷えやすい、結露しやすい家では、断熱玄関ドアへ交換することで改善が期待できます。

木製ドアは、質感や重厚感が魅力です。和風住宅やデザイン性を重視する家に合いやすいですが、塗装やメンテナンスが必要になる場合があります。雨や日差しを受けやすい玄関では、劣化や反りにも注意が必要です。断熱仕様の金属製ドアは、木目調デザインと性能を両立しやすい素材です。

ドアノブ・取っ手・ハンドル・鍵も確認する

玄関ドアをリフォームするときは、扉本体だけでなく、ドアノブ、取っ手、ハンドル、鍵の使いやすさも確認しましょう。毎日触れる部品なので、見た目以上に暮らしやすさへ影響します。

小さな子どもや高齢の方がいる家では、握りやすい取っ手や軽く操作できるハンドルが向いています。古いドアノブは回しにくいことがあり、荷物を持っていると開けづらく感じる場合があります。鍵も、防犯性だけでなく、家族全員が無理なく使えるかを確認することが大切です。

住まいに合う玄関ドアの種類の選び方

玄関ドアの種類を選ぶときに大切なのは、デザインから入らないことです。もちろん玄関ドアは住まいの顔なので、見た目は重要です。しかし、最初に見るべきなのは、今の玄関の不満と家族の使い方です。

玄関が寒いなら断熱玄関ドアを優先します。夏の湿気やにおいが気になるなら採風タイプを検討します。荷物の出し入れが多いなら親子ドアや引き戸が向いています。高齢の方がいる家では、開閉の軽さ、段差、ハンドルの操作性を重視します。

基本は、今の不満を整理し、タイプを決め、断熱・採風・防犯・採光の優先順位を確認する流れです。そのうえで、スマートキーの有無、デザイン、カバー工法で納まるか、費用と補助金の対象可否を確認すると失敗しにくくなります。

マンションで玄関ドアを選ぶ場合

マンションでは、玄関ドアの外側が共用部分にあたることがあります。そのため、戸建て住宅のように自由にリフォームできない場合があります。管理規約、管理組合の承認、防火性能、外観色、鍵の仕様を事前に確認しましょう。

交換が難しい場合でも、取っ手やハンドル、ドアノブ、ドアクローザー、鍵まわりの修理で使いやすさを改善できることがあります。ただし、マンションの共用部分に関わる工事は自己判断で進めず、管理会社へ確認することが大切です。

費用とリフォーム工法の考え方

リフォームの費用は、玄関ドアの種類、サイズ、断熱性能、採風機能、スマートキー、工法によって変わります。一般的には、片開きより親子、親子より袖付きや両開きの方が高くなりやすいです。

玄関ドアの費用を見るときは、本体価格だけで判断しないことが大切です。既存ドアの撤去処分費、施工費、下地補修、電気錠の設定費、保証内容まで確認しましょう。

玄関ドアリフォームでよく使われるカバー工法は、今ある枠を活かして新しいドアを取り付ける工法です。LIXILのリシェント玄関ドア3は、今ある枠の上から新しい枠を取り付けるカバー工法により、壁や床を傷めにくく、1日を目安にリフォームできる商品です。

玄関ドアリフォーム前の現地確認ポイント

玄関ドアリフォームでは、商品カタログや種類名だけで判断せず、現地の寸法、枠のゆがみ、床の段差、外壁やタイルとの取り合いを確認します。リフォーム後に開閉しにくい、鍵がかかりにくい、すきま風が残るといった失敗を防ぐためです。

また、リフォームで選べるタイプは、今の開口寸法や枠の状態によって変わります。片開きから引き戸へ変えたい場合、または引き戸から開き戸へ変えたい場合は、玄関まわりのスペースも確認が必要です。玄関ドアリフォームでは、取っ手やハンドル、ドアノブ、鍵の交換だけで済むのか、扉全体の交換が必要なのかを分けて判断しましょう。

よくある質問

Q 玄関ドアはデザインだけで選んでも大丈夫?

A デザインは大切ですが、それだけで選ぶと失敗しやすくなります。断熱性、防犯性、採風性、開閉のしやすさ、取っ手やハンドルの使いやすさまで確認しましょう。

Q 古い玄関ドアは修理と交換のどちらがよい?

A ドアノブや鍵だけの不具合なら修理で済む場合があります。ただし、玄関ドア本体が重い、すきま風がある、結露する、防犯性が不安という場合は、交換も含めて検討した方がよいです。

Q 玄関ドアのリフォームで失敗しないコツは?

A 現地調査で寸法、枠、床の段差、開き勝手、素材、防犯性を確認することです。カタログ上で良く見える商品でも、家の条件に合わないと使いにくくなることがあります。

種類選びで失敗しやすいポイント

よくある失敗は、デザインだけで決めてしまうことです。カタログではよく見えても、実際の外壁、玄関ポーチ、床タイル、屋根、照明との相性が合わないことがあります。

次に多いのは、断熱性を軽視することです。古い玄関ドアをデザインだけ新しくしても、断熱玄関ドアを選ばなければ、寒さや結露の悩みが残る可能性があります。

採風玄関ドアでも、風の抜け道がなければ効果を感じにくいです。玄関ドアから入った空気がどの窓へ抜けるのか、室内ドアを開けたときに風が流れるのかを考える必要があります。

また、ドアの色やデザインだけを優先すると、断熱性能、採風機能、防犯性、開閉のしやすさを見落としやすくなります。毎日使う場所だからこそ、玄関ドアの見た目と性能の両方を確認しましょう。

まとめ:玄関ドアの種類は、形状・性能・暮らし方で選ぶ

玄関には、片開き、親子ドア、両開き、袖付き、引き戸、採風タイプ、断熱タイプ、スマートキー付きなど、さまざまな種類があります。タイプごとにメリット・デメリットがあり、どれが正解かは家の条件によって変わります。

間口が標準的な家なら片開き、荷物の搬入や将来の出入りを重視するなら親子ドア、ポーチが狭い家や和風住宅なら引き戸、換気を重視するなら採風玄関ドア、寒さや結露を改善したいなら断熱玄関ドアが候補になります。

窓断熱研究所では、玄関ドアを単なる入口ではなく、住まいの断熱性、防犯性、採風性、使いやすさに関わる重要な開口部として考えています。見た目だけで選ばず、今の不満、家族構成、将来の暮らし、必要な性能を整理したうえで、住まいに合う玄関ドアの種類を選びましょう。